『蒸気機関車の記号番号』

2009年04月12日

機関車、電車など鉄道車両には
車両を管理運用するための
記号番号すなわち形式称号が
つけられています。

今回は蒸気機関車の
称号について書いてみます。



たとえば
C62 37 の場合


『蒸気機関車の記号番号』


頭のCは同軸の数を表します。
大きい同軸が3本ありますね
それでCとなります。
2本→B
3本→C
4本→D
5本→E

次の62は機関車の種類を表します。
10~49 
タンク式機関車
つまり機関車自体に石炭車と
水タンクを設置してある機関車です。

50~99
テンダー式機関車
石炭と水を積んだテンダー車を
機関車に連結したもの。

その後ろの37という番号は
同一形式内での製造番号です。

C62 37 蒸気機関車でいえば
同軸が3本でテンダー式の機関車で
37番目に製造された機関車である
と言うことがわかると思います。

では 今度熊本~人吉を走る
蒸気機関車『SL人吉号』は?
ハチロクと呼ばれてます。


『蒸気機関車の記号番号』

58654が番号です。
ABCDがついてませんね。

これは昭和3年以前に製造された
機関車につけられた鉄道院形式称号
なんです。 



1~999      B形タンク式機関車
1000~3999 C型タンク式機関車
4000~4999 D型・マレー形タンク式機関車
5000~6999 B形テンダー式機関車
7000~8999 C型テンダー式機関車
9000~9999 D型・マレー形テンダー式機関車



これから8600(ハチロク)ですから
C型テンダー式機関車ということが
わかりますね。
86の前の5は500番目の5です
86の後ろの54をつなげたら
554番目に製造された
ということになります。
ちなみにこの”ハチロク”は
687両が製造されています。

このように全て鉄道車両には
記号、番号がつけられています。
今後いろんな車両の記号、番号の
意味を紹介していこうと思います。

次回は電気機関車の記号、番号に
ついて紹介します。




この記事へのコメント

八木先生よ~くわかりました。
BCDは動輪の数だと知ってましたが、数字ごとに区分されて深い意味があったとは知りませんでした。
小学校時代は鹿児島本線の蒸気機関車を毎日眺めて育ちましたが、今日の知識があればもう少し興味持てたのに・・・・
Posted by タカ at 2009年04月12日 10:35
>タカさん
コメありがとうございます。
知ってる人には今更と思いましたが
知らない人が見てくれてよかった。
次回は電気機関車のことを書きますね。
Posted by ノリ at 2009年04月12日 10:49
へぇ~、蒸気機関車にもそういう命名法があるんですね。「ハチロク」といえば頭文字Dでお馴染みの「スプリンタートレノ」という車を思い浮かべてしまいます。蒸気機関車は今では観光用に残るばかりで、この「SL人吉号」も、九州新幹線沿線の活性化目的で投入された列車ですよね。

私も大学で鉄道の話をよく同級生にしているのですが、鉄道に詳しくない人達が唯一知っているのが「蒸気機関車」というケースが多いです。大半は散々ニュース番組とかで取り上げられた「0系新幹線」の引退や「はやぶさ・富士」の廃止を知らないようで残念です。
Posted by 新幹線エキスパート at 2009年04月12日 19:02
>新幹線エキスパート様
いつもコメントありがとうございます。
頭文字Dでは「ハチロク」が1番の売れ筋商品です。
SLの「ハチロク」は今月25日から運行が開始されます。
土、日、祝日だけの運行ですけど
こちらではみなさん期待してますよ。
歓迎ムードも高まってきて 当店もこれで鉄道ファンが増えればと願っております。
Posted by ノリ at 2009年04月12日 23:17
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